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自立循環型住宅講習会

先週、違う講習がたまたま2日間続けて名古屋であったため、
一泊して受けてきました。201108021152547648.jpg
5年近く前に自立循環型住宅
温暖地域の講習会を受けていたのですが、
今回はその後、監修された蒸暑地版の
講習でした。

蒸暑地は沖縄や九州・四国・近畿などの南の一部に
なるので、この辺とは考え方が違います。
しかし、暑さへの対策は共通する部分もあり、
考え方として大変勉強になりました。
とは言ってもこの厚みの本を半日で説明するため、
ほとんど概要と内容をザッと見る程度でした。
要点はある程度わかりましたので、
活用できる部分は実際の設計に活かして
いけそうです。

どの地域でもお湯の使い方を意識し、
減らす努力は必須と言えます。
あとはその地域の特性を活かして
建物自体の計画で工夫することと
省エネ設備の選択の重要性がこれから
さらに問われると思います。

もう一つの講習はこの前にも参加した住宅改修の講習です。
今回も非常に興味深い内容が満載でした。
特にリフォームを行うことの意味と重要性がわかった反面
リフォームの限界もあらためてわかりました。

また、事前調査の重要性とその難しさから
安易なリフォーム提案はするべきでないと感じました。

中でも非常に興味深かったのが
常時微動測定を行うことで
現在の建物の強さを推定することができることです。
どの程度の震度でどんな被害がでるかある程度
想定できることは壁の強さがはっきりとわかりにくい、
既存の住宅では画期的な方法だと思いました。

とにかく大規模なリフォームの場合、劣化や構造、断熱などの
一つ一つの項目について丁寧に確認をして調査を行うことが
非常に重要なことは間違いありません。
それは新築時に一つ一つ現場で確認を行って
進めていくことと通じる部分があります。

地味ですが、そんな作業の積み重ねが
建物全体の出来栄えや性能に大きく影響を
与えるものだと思います。