神戸市東灘区のMS様邸では気密測定を行いました。
このような測定器で室内の空気を外に出して
家の中と外の気圧差から隙間の面積を割り出します。
その隙間面積を住宅の延床面積で割った値を
C値(相当隙間面積)で表します。
ですので、C値は小さいほど隙間が少なく
気密性能が高い家です。
一般的にC値は1.0を切れば高気密と言え
特に第一種換気24時間換気を行う上で
しっかりと家の中を計画通りに
換気することができます。
これがMS様邸の測定結果になりますが
安定のC=0.2cm2/m2と言う結果でした。
正確には0.21です。
実は2回測定を行いましたが
1回目に0.25と言う結果で四捨五入の為
C値は0.3でした。
ただ少し気流を感じるところがあり
気になったので、その場所を気密処理して
測定し直した結果、0.04ですが改善しました。
この0.04の改善は数値上や体感上は
ほとんど影響はないかもしれません。
C値が0.3から0.2になりましたが
正直なところ0.5を切ると省エネへの
改善効果はあまりありませんので。
それでも、少しでも改善したくなるのが
技術屋であり、職人さんのプロ意識でも
あると思います。
またそういった小さな改善が行えるのも
気密測定を行う意味と言えるかもしれません。
過去の気密測定結果
少し前の工程になりますが
収納の棚やカウンターが付く予定の所には
壁に木の桟を入れて下地補強を行っています。
この作業も地味ですが
しっかりと仕上げを行う為に大事な工程です。
これはリビング・ダイニングの勾配天井です。
下地の石膏ボードを貼ったあと
黒く塗装した板を貼りました。
ここまでは難しくないのですが
この後、木の桟を留めていきます。
その数70本ほど・・
しかも天井なので上を向きながらの作業は
考えるだけでも大変そうです。
と人ごとのように言ってますが
仕上がると印象がガラリと変わり
この家のフォーカルポイントになる事が
間違いない為、無理を承知でお願いしました。
それに文句ひとつ言わずにどう施工するか
考えてくれる大工さんには本当に感謝です。
大工さんの造作作業もこれから佳境を迎える為
しっかりと打合せを重ねてきました。