神戸市須磨区のH様邸では
大工さんの造作工事が進んでいます。
階段は大工さんが現場で
加工をして組み上げます。
タモの幅ハギ材を使用した
階段材はキズが付いても
板が剥がれる事もなく
長く使用する事が出来ます。
その間に付くキズも
ご家族の歴史として
刻まれた思い出に
なると思います。
特に階段はご家族皆さんが
毎日通る所ですので
上質な物を使用しています。
その階段にはインテリアの
アクセントとなるような
木製スリット手摺を
造作しています。
この木製スリット手摺は
輸入の部材を使っていますが
精度が高くないです。
部材自体の接合部分の
ずれがあったりして
綺麗に付かない事もあります。
それを何とか綺麗に
仕上がるように苦労しながら
大工さんが加工してくれてます。
階段の横にはデスクコーナーと
床下エアコンのスペースがあります。
こちらも大工さんによる造作で
カウンターと棚を設置しました。
このカウンターにも幅ハギ材を
使用しています。
ダイニングテーブルもですが
カウンターは日常的に
目に入りやすい高さにあります。
その目に入る物に
上質な木が使われていると
普段の暮らしに潤いが
生まれると私自身が
感じています。
あくまで個人的な見解ですので
ブランド物が好きな方が眺めるだけで
幸せな気持ちになる事と
同じなのかもしれません。
ただ、実際の研究結果で
内装の木質化によって
疲労回復や生産性向上に
寄与する可能性が指摘されています。
そんな結果を考えると
本物の木を使った内装と
木に似せたビニルシートが
貼られた木調の内装材では
人の心理に与える影響も
あるのでは?と考えています。
いずれにしても
本物に囲まれて暮らす事で
日々の充足感を感じて
頂きたいです。
2階のホールには小屋裏に上がる
収納式はしごを取り付けています。
小屋裏空間は空調室として
計画していますので
収納としてはほぼ使えませんが
エアコンなどのメンテナンスに
上り下りしやすいはしごです。
壁や天井に下地の
石膏ボードを貼っています。
このボードの貼り方にも
注意が必要です。
写真では少しわかりにくいですが
窓の周りにボードの
継ぎ目がありません。
これは窓の周りは
壁の仕上げにヒビ割れが
入りやすいので
そのリスクを減らす為です。
作業としては手間が掛かり
材料のロスも出ますが
仕上げへの影響を考えると
大事な施工になります。
そんな大工さんの作業も
来週にはひとまず終了して
内装工事を行っていく予定です。