神戸市須磨区のH様邸では外部の足場が外れました。
外壁の吹付け仕上げを終えた後
雨樋の施工を行ってから
太陽光発電パネルの
設置を終えました。
外部の足場を使う作業が
全て終わりましたので
足場を外しました。
淡いクリーム色の外壁と寄棟の
シンプルな形状の外観です。
H様の敷地の北側には
住宅団地内で共有の
緑地があります。
そこに桜が植えられていて
この時期は見事な花を
見ることが出来ます。
その樹の位置や状態を
敷地調査時に確認していました。
ただ調査時は夏でしたので
花の咲き方はわかりませんでした。
それをプランする時に想像しながら
桜の借景を楽しめるように
窓の計画を行いました。
足場が取れてすぐに
確認に行きましたが
キッチン背面の窓からは
このような景色に。
キッチンカウンターの前に
立ち上がりがない為
ダイニングテーブルからも
桜の景色が楽しめます。
さらに階段を下りる時にも
桜の花が目に入ります。
1年間で2週間くらいの
この時期だけですが
家の中に居ながら
『桜のつぼみが膨らんできたね』
『一気に咲き出したね』
『だいぶ散って、新芽が出てきたよ』
と言う会話を交わす暮らしって
すごく豊かな暮らしだと思います。
土地を確認して設計を考える時には
そんな妄想を膨らませながらプランします。
ただ必要な大きさや動線などの
使い勝手だけでなく
心豊かに暮らして頂ける
要素を考えてご提案するように
心掛けています。
その点、H様邸の土地は
絶好の立地条件でした。
それは桜の樹を自分の敷地内に
植えていないにもかかわらず
家の中から間近に見る事ができる。
こんな条件の敷地は
めったにありません。
さらにはそれが団地の共有地で
簡単には無くなる心配がない。
こんな条件の土地は
特に街中では望んで探しても
簡単には見つかりません。
そんな土地を見つけられた
H様は羨ましい限りです。
こちらはリビングにある
掃き出し窓からの眺めです。
実はこの掃き出し窓は
北側に面しています。
パッシブデザインを考えると
北側の窓は最小限に
するのがセオリーです。
しかし、立地条件や
暮らし方などを考慮して
あえて大きな窓を
取ることもあります。
大工さんから聞いた話では
掃き出し窓から見える桜の
横には外灯があり夜桜も
綺麗だそうです。
掃き出し窓の外に出て
夜に花見をしながら
食事なども楽しそうですね。
昨日、今日の雨で桜も
ほぼ散ってしまいましたが
これから新緑や紅葉などで
季節を感じられる窓に
なりそうです。