先日の完成内覧会で、ご来場者に伺った某ハウスメーカーの家についての続編です。
間が空いてしまいましたが改めて書いておきたいと思います。
「木の家」で有名な大手ハウスメーカーS社で建てたという方が2組もお越し下さったのですが、
どちらの方も『S社で建てたけど、冬は寒くて夏は暑いんですよ』とおっしゃっていました。
一方は、30年以上前に建てた家なので、ある程度、性能が低いのは仕方がない部分もありますが
『今度、建てる家は絶対に性能にこだわりたい』とのことでした。
『1に性能、2に性能』ともおっしゃり、YouTubeなどでも大変勉強されていたので技術的なお話しもさせて頂きました。
また、もう一方は20年ほど前に建てられたそうですが、家を明るくする為にとにかく窓を大きく、たくさん計画されたそうです。
夏は日射熱が入ってきてとても暑く、冬は熱損失も大きい事がよく分かるそうで
『窓を取り過ぎたのを後悔してます。』と言われていたのが印象的でした。
家の設計に当たって窓の計画はとても難しく、プロの設計者が最も頭を悩ませる要素です。
それは敷地の条件や隣地との関係、季節による日射の入り方など、さまざまな環境と住まい手の暮らしのご要望を加味した上で無駄のない計画をする必要があるからです。
「家を明るくしたい」「開放感を高めたい」などの理由からただ単に窓を大きくたくさん取ったり、日射や熱の出入りを考えずにご要望通りに計画したりする事はプロの立場からすると考えられません。
今回のH様邸ではご要望と構造面・立地条件を考慮した結果、あえて北側に大きな窓を設けて南側に水回りを計画しています。
そして、窓の数や大きさは一つ一つ吟味しながら、部屋の明るさはもちろん、季節による日射量や外の景色の切り取り方、外観や中からのデザインなどを考えた結果、決定したものです。
その違いを見極めるには実際の家を多く見て、いろんな視点からご覧頂くのが一番です。
まずは明るさや外の景色や日射の入り方などの分かりやすい部分をご確認頂いたり、設計者に話を聞いてもらう事で計画の理由や意味がわかると思います。
もちろん、他にもご自身の普段の暮らしをイメージしながら、実際に建てられた家を動いてみる事で新たな気づきや取り入れたい部分も見つかるかもしれません。
実際に見たり体感することで、写真や動画ではわからないその場に身を置いた感覚を味わって頂く事が一番だと思っています。
特にこの暑い夏にしか出来ない体感見学は貴重な機会です。
そんな体感が出来るお家の見学会を8月20日(日)に開催致します。
真夏の昼に本当に14畳用エアコン1台で家全体がそこまで涼しくなるのか?
写真や映像と何が違うのか?
最も条件の厳しい時期に体感してこそ、その違いを実感して頂けると思います。
ご興味をお持ちの方はぜひお越しください。
OB施主様や建築/ご計画中の施主様もよろしければ参加ご予約をお待ちしています。
また、8月20日は既に予定が入っているという方は、6日と11日の午後にもご見学頂けます。
詳しい内容はコチラをご覧頂き、お申し込みはお問い合わせフォームの『ご自由にお書きください』の欄に下記のスケジュールの中からご希望の日時を第2希望までと
ご参加人数をお書き頂き、送信して下さい。
【8月11日】 13時~・ 14時~・ 15時~
いずれも開催日の2日前までの事前ご予約制となりますのでご了承ください。
平日や他の日時でご見学を希望される場合は、出来る限りお応えしたいと思いますのでお知らせ下さい。
よろしくお願い致します。