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防湿気密シートと可変気密シート

神戸市東灘区のI様邸では大工さんが断熱・気密の施工を行いました。

高性能グラスウール施工

壁には高性能グラスウールの中でも
より密度が高く高性能な断熱材を
柱の間に充填しています。

隙間なく入れる事で
計算通りの性能を発揮します。
逆に言うと隙間が出来ると
性能は落ちてしまいます。
その為、大工さんの丁寧な
施工が欠かせません。

仕事に追われて
少しでも早く仕上げないと
日当にならない建売住宅の
大工さんは全員とは言いませんが
とにかく早く適当な施工になるのは
必然と言えます。

それをチェックする立場の
現場監督や設計監理者は
さらに仕事に追われて
ろくに管理など行わず
職人さん任せの現場ばかりだと言う
大工さん達の話をよく聞きます。

壁や天井が仕上がれば
見えなくなる内部の作業は
それほど重視されないのが現状です。

他でも言える事ですが
見えない部分にこそ
本当の価値があるのですが・・

設計上の計算や使う物だけで
判断するのは危険だと私は思います。

防湿気密シートの施工

高性能グラスウール断熱材の
充填を行った後、別張りで
防湿気密シートを施工しました。

透明なのでわかりにくいですが
湿気を通さないように
防湿と気密を兼ねたシートを
隙間なく貼っています。

同時にコンセントやスイッチの
気密ボックスや気密テープを
施工して気密性を高めています。

可変気密シートの施工

屋根裏の空間には可変気密シートと言う
特殊な気密シートを施工しています。

と言うのも屋根裏は夏に
最も厳しい条件になります。
その時に小屋裏エアコンで冷やすことで
屋根との温度差が大きくなる。

そこで夏型結露と呼ばれる
現象のリスクが高まります。
それを防ぐためにシートの外側の
湿気を室内に逃がしてくれる
特殊な構造のシートを使用しています。

通気ラス施工

外部では通気胴縁の上からラス屋さんが
通気ラス(金網)の施工を行いました。

耐久性と防錆性に優れた
ラスを使用しています。

モルタル下塗り

その後、通気ラスの上から
左官屋さんがモルタルの
下塗りを行いました。

よく乾かしてから
モルタルの上塗りを行う予定です。