神戸市東灘区のI様邸では内装工事が進んでいます。
壁紙の上から塗装屋さんが
塗装工事を行いました。
基本的なベース色は
柔らかい白色ですが
一部に色を使って
アクセントウォールとしています。
I様邸ではリビングの壁を
淡いグレー色で塗装しています。
アクセントウォールは
濃い色を使ってメリハリを
付ける事もありますが
淡い色にすることで
空間に馴染みながら
少し印象が変わるのも
上品で良いものです。
リビングの壁には左官屋さんが
ヨーロッパ漆喰を塗っています。
少しでも質感がわかるように
斜め横から撮ってみましたが
残念ながら、ほとんどわかりません。
実際にご覧頂くと
コテで塗った後や
独特の凹凸や光の反射などが
よくわかると思います。
漆喰塗りが終わると建具屋さんが
造作建具の取付けを行いました。
この障子のような格子枠は
玄関入ってすぐに計画した
造作の木製ガラス枠になります。
ガラスは塗装を施してから
納める予定ですが
事前に現場で調整を行いました。
ここから塗装を行って
ガラスを入れるので
既製品を取り付けるのに比べて
ひと手間もふた手間も掛かります。
その分、現場の壁サイズ
ぴったりに綺麗に納まって
変な隙間ができません。
造作建具の取付けが終わると
もう一度、塗装屋さんが現場に入って
塗装を行っていきます。
この時に既製品の建具や
キッチンの扉、床のフローリングなどと
色を合わせる為の調整を行います。
これは非常に難しく
現場で実際に確認しながら
ベストな色に近づけています。
使う木材の産地や樹種が同じであれば
自然塗料のクリア塗装を行えば
色は綺麗に揃います。
ただ、コスト面で既製品や造作建具
樹種の違うカウンター材など
入り乱れる現場ではそれらを
上手く調整して同一のイメージに
仕上げる事が大事だと考えています。
と言うのも木の色合いに
統一感があるか無いかで
空間の印象がガラリと変わる為です。
さらに建築の後、入る家具も
綺麗に色合いを揃えるのは難しいので
空間全体で考えると落ち着きのない
雰囲気になりかねません。
樹種の選定や塗装の確認は
手間は掛かりますが
設計者や現場管理者の熱意が
現れる部分かもしれないです。
現場では来週には電気や設備器具の
取付けやタイルの施工を予定しています。