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バレエスタジオ併設住宅の工事着工

昨年からじっくりと検討を重ねてきた神戸市垂水区KA様邸の新築計画がこの度、晴れて工事着工となりました。
建築請負契約は既に9月下旬に終えていましたが、色々な事情があり公表できるまでに時間が掛かりました。
写真は先月に地鎮祭を執り行って頂いた時のものです。

垂水区で地鎮祭

KA様は、2年以上前にお問合せを頂いてからのお付き合いとなります。
まず初めに無料相談会にご参加下さり、目ぼしい土地についてご相談頂きました。
その土地は条件面で折り合いが付きませんでしたが、その後も地道に他の土地を探される中で、今年の2月に土地を見つけられました。
立地が良く条件的にも問題が少ない為、金額面での条件が折り合えば前向きに検討したいとすぐに連絡を下さいました。

KA様のご希望される住宅は、店舗併用型(バレエ教室を併設した)住宅になります。
構造や設計も含めて検討した上で見積り依頼や金額確認を行う必要があり、特に敷地に段差がある事と価格高騰の影響から、当初ご相談頂いた時よりもコストアップしてしまうかもしれない事が大きなネックでした。

そんな中でもKA様はずっと真剣に弊社で建てたいと考えて下さっていました。
KA様のお気持ちにお応えする為に私達もあらゆる可能性を考え、コストと機能やデザインを含めた検討を全力で行いました。

バレエスタジオ部分は大空間が必要な為、通常であれば、鉄骨で検討するところですが、昨今のコストアップの考えると鉄骨ではコストオーバーになる事がわかり、何とか木造で出来ないかと数社に掛け合って、可能なところを見つけました。
もちろん構造的に問題の無いように計算まで行って、根拠を示せるのが前提です。

他にも通常の住宅では使わないバレエ用の床材や大型鏡など、金額も含めて確認を行ってきた結果、何とかご予算との折り合いを付ける事が出来ました。

さらにそこから確認申請や消防審査と言った役所への対応など様々な問題を一つずつクリアするのに時間が掛かりましたが、確認申請と低炭素認定住宅の審査も無事に終わりました。

そして、ようやく着工まで辿り着けた事が私達にとっても嬉しく、一つの山を越えた気分です。
越えないといけない山は、工事でもまだ有りますので、気を引き締めて取り組んでいきたいと思います。

垂水区で基礎着工

そんなKA様邸は段差のある敷地を見せる階段で処理をしながら1階にバレエスタジオ、2階は住居の計画です。
バレエスタジオは何と言っても大きな空間が魅力ですが、収納などの機能性も出来る限り盛り込みました。
住居部分は、ワンフロア+箱階段とロフト付きで開放感を高めたデザインにし、回遊動線を取り入れて快適性を両立させました。
バレエスタジオには小さなお子様達もたくさんいらっしゃるので、スタジオでのレッスンの思い出が素敵な景色と共に記憶に残るように願いつつ、モダンでクラシックなイメージの中にも心ときめくコーディネートをご提案しました。

敷地からは明石海峡大橋が見え、道路を挟んだ向かいには桜が植えられていて、春が待ち遠しく、私達も完成が本当に楽しみです。

KA様、いよいよ工事が始まりましたが、工事の進む状況もぜひお楽しみ頂ければと思います。