神戸市垂水区のT様邸リノベーションは内部の工事がほぼ完了しました。
外部では外構工事が始まりました。
外壁の杉板張りはグレー色の
自然オイル塗装を施した事で
経年変化も激しい変化ではなく
緩やかに変わっていく様子を
楽しんで頂けると思います。
床の養生をはがして
ハウスクリーニングも
終わりました。
後日、リノベーション前の
ビフォー写真も
ご紹介したいと思いますが
印象はガラリと変わりました。
階段の横にあるドアは
地下駐車場に下りて行く
階段とつながっていますが
その階段室は断熱が出来ず
半屋外のような環境です。
そこで室内側との
間の壁に断熱材を入れました。
ドアにも断熱材を挟んだり
ドアを閉めると自動的に気密材が下がり
ドア下部の隙間を埋める
特殊な気密材を使用しています。
設備器具やコンセント、照明器具などの
取付けも終わっています。
特に設備器具については
好きな物を選んで頂いてますので
使い勝手や好みによって
施主様の嗜好が反映される部分です。
2階ホールからの雰囲気も
大きく変わって
寝室には畳を敷きました。
この寝室からの景色は
山と海が同時に見れる
最高の見晴らしです。
目を覚ました時に
毎日、こんな景色を見て
過ごせる事は望んでも
出来ない事かもしれません。
そういう意味でも
非常に良い立地の家を
選ばれたと思います。
1階のLDKからの景色は
一見の価値があると思いますので
完成内覧会にお申込み頂いた方は
お楽しみ頂けると思います。
このリノベーションの大きな変化は
断熱や省エネ性能です。
こちらはリノベーション前の
断熱性能や省エネ性を
計算したものです。
壁や天井、床には
申し訳程度の薄い断熱材が
入っているだけで
窓はアルミのシングルガラス
気密性はほぼ無い状態でした。
UA値1.1でこの時代の家では
普通だった仕様ですが
2025年に義務化される
断熱基準(UA値0.87)にも
全然足りない数値です。
省エネ性も義務化基準に比べて
174%もの暖房エネルギーが
必要な家でした。
そんな家を断熱リノベーションした結果
このような数値に改善されました。
計算結果はUA値0.32で
義務化される断熱基準の半分以下で
ZEH基準(UA値0.6)どころか
断熱等級6(UA値0.46)も大きく
上回る断熱性能になりました。
特に大きいのは軽量鉄骨の
致命的な弱点である
鉄フレームの外側に
付加断熱を行ったことで
改善を行えた事です。
省エネ性も義務化基準に比べて
44%程と半分以下の
暖房エネルギーで
済むようになります。
これは弊社で建てる新築住宅と
比べても遜色ないレベルで
窓の位置や大きさが触れない分
省エネ性の改善は少し難しかったです。
それにしてもここまで改善するのに
大変なのは壁や床、天井の仕上げの
裏側の作業で、見た目に影響が
出ないのは悔しくもあります。
そんな断熱フルリノベーションも
完成内覧会を開催させて頂きますので
ご興味のある方はぜひお越しください。