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バレエ発表会と気密測定

今年6月にお引き渡しさせて頂いた神戸市垂水区にあるバレエスタジオFIRST DANCE様の発表会が、先日、明石の会館にて行われました。
K様にお招き頂きまして、私たちも楽しみに行かせて頂きました。

まず、会場に着いて入場からホールに入るまで賑やかで熱気あふれる雰囲気に圧倒されました。
さらに1000人以上収容できる大ホールにもかかわらず満員の観客に驚くばかりでした。

演目が始まると舞台の設営や舞台背景、照明など見事な演出に思わず見入ってしまいました。
音響や照明の切り替えと演技のタイミングが揃っていて素晴らしかったです。
何より出演者の方々がそれぞれ役を見事に演じられていて、全幕のストーリー展開にワクワクしっぱなしでした。

今回、私が特に興味を持って見させて頂いたのが、舞台の構成と設営です。
小さいお子さんや大人の方までそれぞれの力に合わせて配役や振り付けなどを行って、全体の構成を考えられている点も本当に見事でした。

ここまでの演目を作り上げるのにどれだけの努力を重ねて来られたのか分かりませんが、並大抵ではない事は容易に想像できます。
細かい部分まで妥協せずに最良の努力を怠らなかったからこその見事なステージだったと思いました。
このような素晴らしい舞台を鑑賞させて頂き、良い刺激になりました。
改めて、ご縁を頂き、スタジオの建築に携わらせて頂いた事に感謝すると共に頑張ろうと思える機会となりました。

話は変わり、神戸市垂水区のO様邸では大工さんの造作工事が進んでいます。

造作階段

造作階段の施工が終わり、2階への上り下りが楽になりました。
階段材は無垢タモの幅ハギ材を使用しています。
このような変形のひな壇階段は大工さんが現場で加工することで綺麗に納めることができます。
さらに手摺は無垢オーク材のスリット手摺を予定していて、さらに難しく大工さんの腕がないとできない納まりです。

他にも難しい納まりを現場で大工さんと打合せしてお願いしていますが、それらが出来上がるのは私も楽しみです。

気密測定

そんな造作工事の最中ですが、今日は気密測定を行って頂きました。
この専用の測定器を使って、家に隙間がどれだけあるかを計測します。
暑い中でしたが、家を閉め切って、スポットクーラーや扇風機も止めて測定を行います。

最初の測定で隙間相当面積C値が0.5cm2/m2と言う結果でした。
これは弊社の基準数値を満たすレベルですが、今までの経験上もう少し性能が出ると思い、圧力を掛けながら、怪しい所を探っていると屋根裏部分で気流がある部分を発見。
そこは今回、初めて採用した構造を高めるために補強を行った所で気密処理のしにくい納まりでした。

気密測定結果

その部分の気密処理をしっかりと行い、もう一度測定を行った結果です。
数値としては0.1cm2/m2良くなりましたが、実はすぐに処理できない部分もありました。

一般的にはかなりの数値で十分と言える気密性能ですが、開いている部分がわかっているため後日、点検口を用意して処理することに。
もう少し改善するのも大事ですが、それ以上に職人さんに注意するポイントを理解してもらうのが大事です。

さらに今後、現場の納まりも検討して改善していく事もできますので、やはり実際に測定するのは重要な事だと再認識しました。

これから仕上げに現れる造作工事が本格化しますので、大工さんと細かい打合せも行っています。