神戸市垂水区のＯ様邸では造作工事が大詰めです。
ダイニングには造作ベンチの施工後
壁の桧の無垢板を貼りました。
写真では全くわかりませんが
桧の板材は節の無い小幅板で
溝が細かく入っていて
繊細な仕上がりです。
窓回りも大工さんの丁寧な
造作で綺麗に納めてもらいました。
リビングには造作テレビ台と
天井に同じ桧の無垢板を貼っています。
間接照明や吹き抜けなど
天井に変化をつけて
空間を演出しました。
テレビ台は収納用の
木箱が入るサイズで
造作を行っています。
上部には無垢材の
飾り棚も造作しました。
反対側を見るとこのように
ダイニングの壁とリビングの天井が
リンクします。
この桧の小幅板に塗装を施すのは
非常に勇気がいりますが
空間全体のイメージに合わせる為
自然オイルで着色します。
その色を現場で塗装屋さんと
サンプルを作りながら確認してきました。
無垢材の色合わせは
いつも悩みますが
仕上がりが楽しみです。
リビングのひな壇階段に
木製スリット手摺を造作しました。
全て無垢材を使って
現場で大工さんが
加工を行っています。
出来上がるとシンプルで
何の変哲もない
木の手摺に見えると思います。
しかし、すっきりとシンプルに
納める方が事前の検討や
大工さんの腕が必要です。
コテコテした納まりで
部材がたくさん入ったり
太い部材で仕上げた方が
目立ちます。
もちろん強調する為に
あえてそんな仕上げに
することもありますが
違和感なくすっきりとした
仕上げにしたい時には
大工さんに腕を振るって
もらう事が多いです。
木の質感を活かして
空間に馴染みながら
どこか愛着の持てる
仕上げになればという
思いで設計しています。
そんな造作は他にもありますので
また次回にご紹介します。