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木製スリット手摺と小上がり畳コーナー

神戸市垂水区のF様邸では大工さんの造作工事がほぼ終わりました。

階段木製スリット手摺

先日ご紹介しましたひな壇階段部分に
木製スリット手摺を造作しています。
輸入デザインの木スリットは
独特の装飾が特徴です。
この上から塗装を施すことで
印象が大きく変わります。
階段の壁にはニッチを設けて
季節の飾りなども楽しめる計画です。

木製スリット手摺

無垢材を現場の形状や寸法に合わせて
大工さんが加工を行い、組み合わせます。
難しい加工で失敗が許されないので
原寸図を描いて間隔や高さを確認してから
切ったり穴を開けていきます。

木製スリット手摺と小上がり畳コーナー

2階ホール部分も吹き抜けに面して
同じデザインの木製スリット手摺を造作しました。
ホールの奥にはご主人のスペースとして
小上がりの畳コーナーを造作しています。
畳下には大容量の引出し収納も入る予定です。

畳コーナーカウンターと本棚

その畳コーナーの奥側には掘り込み座卓の
無垢材を使った造作カウンターを設けています。
カウンター横には本棚も造作していますので、
書斎コーナーとして利用できます。
吹き抜けを介して1階ともつながる空間ですので
家族の気配を感じながら趣味も楽しめるコーナーで
良い感じのおこもり感があるスペースになりそうです。

鏡・飾り用ニッチ

玄関には厚みのある装飾鏡と額縁を
壁の中にすっきりと納める為に
壁を彫り込んでニッチを造作しました。
周りは漆喰を塗ることで雰囲気のある
仕上がりになる予定です。

キッチン横板張りとアール壁

F様邸のキッチンは2列型の計画ですが
シンク側の横壁には羽目板を貼っています。
この板にも塗装を行うことで
印象が大きく変わる予定です。
左の奥にはアール壁を造作して
漆喰で仕上げることで柔らかい
印象の入り口になります。

造作洗面化粧台の前壁も羽目板を
貼った上に塗装を行う仕上げです。

羽目板は目透かし加工されている為
凹凸がある板材ならではの
風合いの楽しめる質感になります。

一般的にはあまり使われなくなった
無垢材や木の加工品を使った造作は手間が掛かりますが
経年変化を楽しめる仕上げだと思っています。
また傷が付いたりや汚れても削ったり
塗装を施すことでよみがえるのも特徴の一つです。

そんな本物の素材を使った仕上げは
マイナスの部分もありますが
その分、愛着も湧くものと考えています。
せっかく長く住む家ですので
愛着が湧くような要素があった方が
気持ちも豊かに暮らせると考えているので
そんな仕上げをご提案しています。

現場では内装工事が始まり
外部の仕上げも行っています。