神戸市兵庫区で建築予定のSi様とご契約させて頂きました。
Si様は今年の1月にお引渡しさせて頂いたIM様のご親族です。
IM様邸の完成から当社の家づくりを気に入って下さり、現すまいのフローリングのリフォームをご依頼くださいました。大工さん達の丁寧な仕事を大変ほめて下さっており、その後、今回のコンセプトとなる「終の住処」を建築するに当たってご相談下さいました。
現在は別の場所の戸建てにお住まいのSi様ですが、行く行くはこちらでお住まいになる計画です。
そんなSi様は大手ゼネコンにお勤めされていることもあって、建築に対する知識も豊富な方。「終の住まい」には骨組みだけを業者に依頼してセルフビルドで完成させる事も考えておられたのですが、”極力シンプルな作りで住まい手にDIYを楽しんで頂けるような家”をご提案できないかと私達も考えていた事もあり、今回モデルとして建築させて頂くことになりました。
自然素材や上質な空間の仕上げという基本的な要素は変えずに、部屋数や間仕切りを最小限にして空間のつながりを優先した計画で、暮らしやすく将来の生活スタイルの変化にも対応できるような可変性を持たせています。
さらに耐震性や断熱性などの基本性能はいつも通り、国の基準で最高レベルを保ちつつ、耐久性についても吟味を重ねました。
その結果、外壁には木の板を使うことになりました。
と言うのも外壁の仕上げについて調べていると外壁に板を貼って40年以上経った家で、ほとんどメンテナンスをしていないにも関わらず、外壁として問題がない家を何軒も見てきたためです。
長くなりそうなので、外壁の板貼りについては後日、また詳しく書いてみたいと思います。
(今後、私がいち押しする仕上げになると考えています)
外観デザインは板貼りの良さを残しながらシンプルにまとめ、 内部はオークの床材や紙クロスと言った自然素材を多用しながら、準防火地域という厳しい条件をクリアしています。
コストを抑えることに最も頭を悩ませましたが、様々な工夫を行うことで素材や性能の質を落とさずに実現することができたと思っています。
そんなSi様邸の完成は私達もとても楽しみにしています。
少なくとも建築業界にいらっしゃった方から認めて頂き、ご指名頂けたことは大変光栄で有難いことでもあります。
その期待に応えるように懸命に取り組んでいきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。