神戸市のSi様邸では外壁の板貼りが終わりました。
先日、少しご紹介していましたが、この板を外壁の仕上げに使うことはメンテナンスを考えた時にとてもお薦めできる仕上げだと考えています。
現在、主流のサイディング仕上げの中にはメンテナンスフリーを謳う商品も出ていますが、基本的にメンテナンスは必要です。
他にもタイルや特殊な塗り壁材などメンテナンスフリーと思われている仕上げも外壁に使う以上は何らかのメンテナンスは必要になります。
詳しくは相談会などでお話しさせて頂いておりますが、地震や台風など天災の多い日本で外部に使う以上はメンテナンスを前提に考えておくことが大事だと思います。
そんな時に実際に何十年もメンテナンスをろくに行っていない家でももっている板貼りの外壁材はもっと見直されるべきではないかと考えています。
もちろん、メンテナンスをすることでより美しく長い期間持たせることもできますし、何より廃盤や手に入らない素材ではないので、部分的に修理をすることも可能です。
これから、長い目で見た時に廃棄処分に困るものは極力、家づくりで使わない方が良いと考えています。
というのも、ここ5年ほどでゴミ処理の問題で建物の解体費が十万円以上は上がっています。
今後もこの傾向は続く可能性があり、そう考えると木の板のように最悪、燃やせるような素材はもっと評価されるべきだと思います。
板張りの外壁が敬遠される理由として経年変化が嫌われたり、メンテナンスが大変そうと言う先入観があると思います。
経年変化については変化を見越した塗装仕上げを行ったり、その変化も家の歴史と考えて頂ければ、問題はないですし、メンテナンスの先入観については特に工業製品を促進したいメーカーや画一的な量産型の家を提供したいハウスメーカーなどの業者側からの情報が原因では?と最近思っています。
実際、板張りの塗装は手間が掛からず、費用も抑えることができます。
それを知った上で外壁材を選んで頂く為にご紹介しています。
さらにデザインについても和やログのイメージだったり、表現は悪いですが、古臭いというイメージがあるかもしれませんが、外観と仕上げを考えれば、決してそのようなことはありません。
逆に古くから使われて残ってきているということはそれだけ、時代を経て生き残ってきたもので、将来に渡っても有用なものの可能性が高いと言えるのではないでしょうか?
そんな木の板張り仕上げの外壁を見直してみませんか?という事でSi様邸では全面に貼らせて頂いています。
全体が見えるようになるのは足場が取れる連休前になりますが、良い感じに仕上がってきて、今から楽しみです。