西宮市のUS様邸では断熱材の施工を行っています。
壁にはこのように自立するほど密度の高いグラスウール断熱材を入れています。
密度が低く、性能の低いグラスウールなどの断熱材を使用すると将来、垂れて隙間が出来たり、熱が逃げやすくなります。
この高性能な断熱材を使うとそんな心配もなく、確実に性能を発揮してくれます。
ただ、それも丁寧な施工を行ってこそであり、大工さんの差が出やすい部分でもあります。
壁に隙間なく入れることはもちろん、胴差と呼ばれる1階天井と2階の床間の外周部にも断熱材を入れることで熱損失を抑え、防火の仕様にも対応できます。
断熱材を施工した後、気密シートを後から貼っています。
これを丁寧に施工することで確実に気密性能が出て、C値(隙間相当面積)も1.0を切ることができます。
ビニールで覆うと息苦しくなるのではと考える人も中にはいますが、24時間換気を行うことが義務付けられていて、しっかりと空気は入れ替わるように計画されている為、そんなことはありません。
逆に気密がしっかりできていない方が24時間換気が計画通りにできず、あちこちの隙間から外気が入ってきて、暑くなったり、寒くなってしまう原因になります。
魔法瓶の蓋を開けておくと保温できないのと同じ原理です。
また、通風計画もしっかりと行うことで、気候の良い時期には積極的に窓を開けて頂けます。
要は閉めたい時には閉めることができ、開けたい時に開けられる計画にすることが重要だと考えています。
現場では断熱施工の後、床のフローリングを貼っていきます。