今日は加古郡稲美町で建築予定のT様とご契約させて頂きました。
T様は2年以上前に開催させて頂いた播磨町のMi様邸の完成内覧会にお越し頂いてからのお付き合いになります。
その後、相談会や完成内覧会にお越し頂く中で比較的早い段階で弊社に家づくりをご依頼の希望をお伝え下さいました。
ただ、ご実家の農地を分筆して農振除外や農地転用の申請を行う必要があり、申請期間だけでも1年以上の時間を要しました。
申請の目途が立ってから本格的に打合せを進めさせて頂き、並行して建築許可申請や水路占用の申請を行いました。
お隣の田んぼの水張り時期や着工時期などの関係もあり、事前に造成工事を進めていましたが、最終の見積り確認を頂いてからご契約となりました。
T様は高断熱高気密な住宅を希望されたことから新住協をお知りになって、新住協の会員工務店を回られる中で弊社にお越し頂きました。
そんな経緯もあり、性能についても大変よく勉強をされていて、より高い断熱性能を望まれていたので、付加断熱と熱交換型第一種換気を提案させて頂きました。
その内容をQPEX(省エネ計算ソフト)で計算した結果ですが、Q1.0住宅でもよりレベルの高いレベル3の省エネ性能になりました。
これは一般的に建てられている省エネ住宅に比べて、暖房が20%以下で済む家という事です。
断熱性能で言うとQ値で1.04,UA値で0.33と高性能なのですが、結果的に冷暖房をいかに少なくできるかが大事で、ただ断熱性能を上げれば良いということでもありません。
この辺りは家の形や窓の取り方・選び方、日射遮蔽が非常に重要で、同じ断熱性能でも省エネ性はかなり差が出る事もあります。
その為にも設計者がしっかりと省エネになる設計を考えながらプランをすることが要となります。
もちろん性能だけではなく、デザインや機能性、コストの事も考えながらの設計を行うので、難易度は上がりますが、そのバランスを取るのは設計者の大事な役割です。
T様邸は敷地に余裕がある為、出来る限り南側に向けて窓の計画を行い、パッシブデザインを基本とした設計を行っています。
プランは1階で生活が完結でき、共働き家族の帰宅・家事動線を考慮してウォークスルーパントリーや洗濯物干しスペースを計画し、庭とのつながりも重視しています。
家事ラク動線や随所に設けた使いやすい収納計画などもオーブルホームでは定番となりました。
吹抜けや勾配天井など縦に広がる空間と、飽きの来ないシンプルな内装デザインも特徴のT様邸。
そとん壁に木格子を組み合わせた風格のある外観デザインに合わせて、室内も漆喰や無垢材など自然素材を多用し、どことなく和の趣を感じさせるシンプルで上品なイメージになるよう計画としています。
申請手続きを行って、6月に着工の予定で進めていく予定です。
T様、着工までもう少し時間が掛かりますが、今後ともよろしくお願い致します。