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木の造作テレビ台と造作カウンター

明石市のN様邸では造作工事があと少しとなりました。

造作テレビ台

リビングにはテレビ台を大工さんが造作しています。
テレビ台の両脇には天井までの扉付きの収納を造作して、空間を無駄なくすっきりと納まる収納です。
このテレビ台の左側半分の下には床下エアコンを計画していて、前に木製ルーバーが付く事で家具と一体化させます。
もちろんエアコンのメンテナンスの事も考えた計画としています。
カウンターには無垢のオーク材を使い、それ以外の白っぽい木は集成材ですが、ペイントを行うことでより空間に馴染んだ仕上がりになります。

造作収納

玄関入って正面にはカウンター上が飾り棚になる収納を造作しています。
このカウンターもオーク材を使い、カウンター上に飾ったものを照らす照明も見えない工夫を凝らすことで上質なエントランスに仕上がる予定です。

オーク材の造作カウンター

ダイニングの横には家事や勉強なども行えるカウンターを造作しています。
こちらも無垢のオーク材を使用しており、正面の壁にはレンガを貼る予定です。

これだけ無垢材を使うのには訳があります。
一般的によくカウンターなどで使われる集成材でも木の質感は楽しめますし、コストも抑えることが出来る為、何の問題もないと思います。
ただ、カウンターの高さは手が触れたり、目に入りやすい部分だけに上質なものを使うことで日々の暮らしの中で無意識に人の感覚に与える影響も大きいと考えています。
と言うのも私の自宅でもキッチン前のカウンターにオーク材を使用していますが、ただ見るだけでも愛着を感じますし、思わず触りたくなります。(ある方から変態のように見られてますが(笑))

私達の役割は最終的にはその家で暮らしを楽しんで頂いたり、家に愛着を持って、こころ豊かに暮らして頂く事だと考えています。
その為にいろんな事を考えたり、工夫を行っているのであって、性能やコストも大事ですが、暮らしの中に潤いを感じる素材も非常に重視しています。

造作階段手摺

リビングのスケルトン階段の手摺も無垢材を使って造作します。
現場で大工さんと木目の方向や加工をどうするかと言うマニアックなことまで打合せをしてきました。
もちろんコストのこともあるので、全ての素材を無垢材だけで作ることはできないので、バランスを見て選択することになりますが、できる限りは上質な物を使いたいと考えて日々、取り組んでいます。

玄関前スリット施工前

外部では足場が外れて、外観があらわれました。
基本的には黒い外観ですが、玄関ドアには木の色をそのまま活かした物を使用しています。
また玄関前の養生している柱には木のスリット格子が入る予定で、印象も大きく変わる予定です。
その打合せも大工さんと行ってきたので、出来上がりが楽しみです。