稲美町のTS様邸では漆喰塗りが終わり、照明や設備器具の取り付けもほぼ終わりました。
玄関には雑貨や季節の小物など飾ることができるニッチ(壁の窪み)を造作していますが、壁を漆喰塗りで仕上げることで、塗り壁独特の味のある質感になります。
また、写真の角部分には木の見切り材を施工しています。
これは仕上げが変わる為に入れる意味もありますが、それ以上に壁の角部分は物を当てる事が多い為、後で補修して目立たないようにし易いようにしています。
デザイン的には角がすっきりと見える方が綺麗なのかもしれませんが、住んでみないとわからない部分に気を使った家づくりを心掛けています。
完成した時だけでなく、経年変化を楽しみながら、ご自身でもお手入れできる家の方が長い目で見ると価値があるのではないかと考えている為です。
玄関から入ってすぐのところに造作洗面化粧台があります。
プラン自体は新型コロナの前に行っていたのですが、洗面台からすぐに脱衣室にも行ける為、今の時代にあった計画となっています。
洗面化粧台の上にはタイルを貼り、すっきりとした3面鏡と合わせて、機能的でデザイン性にも優れた仕上がりとなりました。
さらに洗面化粧台の鏡の上には室内ガラス枠を設置して、柔らかい光を届けています。
ガラスには独特の揺らぎのあるテクスチャーのデザインガラスを使用しており、アンティークガラスのような雰囲気があります。
現場に合わせて造作した建具の取り付けも終わっています。
キッチン対面にはオークの板材を使った引き違いの建具を施工していますが、一体感は造作ならではの仕上がりです。
この後、いよいよ床の養生を外して、完了検査を受ける予定です。