淡路市のK様邸では造作工事も大詰めです。
写真は造作収納のカウンターに使う無垢材の面取りと呼ばれる角を取る加工を専用のカンナで行っているところです。
細かい部分ですが、無垢材を扱うにはいろいろと気を付けて加工や手を加える必要があります。
その分、仕上がった時の見た目や質感はシートなどが貼られた工業製品にはないものがあり、後で削ったり手を加えることで元の美しさや経年変化を楽しむことが出来るのも無垢材ならではです。
対面キッチンの前壁にも無垢材の天板と写真手前左側には無垢材を使ったカウンターテーブルを施工しています。
天板の下部分の壁にも無垢材を貼る予定ですが、ダイニングテーブルに合わせてブラックウォールナットの希少な板を使用します。
トイレに造作収納を計画していますが、このカウンターにも無垢材を施工しています。
樹種は場所によって変えていますが、これは場所によってコストや色合いなどを考えて選んでいます。
先日、気密測定も実施しました。
気密測定器で室内の空気を外に出し、その時の風量と圧力差から隙間面積を求めます。
相当隙間面積=C値が小さいほど、隙間が少なくより高性能になります。
この数値が1.0を切れば高気密と言われていて、0.5を切れば十分な気密性能と言えます。
その気密測定結果ですが、C=0.1cm2/m2という結果が出ました。
正確には0.13と言う事ですが、これ以上低い数値は機械の測定エラーとなってしまう場合が多く、ギリギリ測れた感じです。
ただ数値が小さければ良いというものでも無いと思いますが、この数値は間違いなく最高水準の気密性能と言えます。
無駄に施工の手間を増やして、コストアップになるのは避けるべきだと思いますが、要点を抑えた施工とチェックを行えば、ここまで出来る事がわかりました。
基本的にはC値が0.5程度になるように施工を行ってもらっていますが、大工さん達の丁寧さがこの数値に現れたと思いますので、いつもながら感謝です。