一昨日は、神戸市西区のT様邸で構造・断熱見学会を開催させて頂きました。
ご予約頂いた3組のご家族にお越し頂き、断熱や構造の説明を兼ねた勉強会をさせて頂きました。
このような構造・断熱見学会は、ほとんどの方が見るのが初めてなので、何を見れば良いか戸惑う事が多い為、主に現場の状況や構造と断熱・気密のポイントなどを説明させて頂きました。
実際の数値計算した資料を見て頂きながら、T様邸のエネルギーと光熱費のシミュレーションや断熱仕様による違いなどマニアックな話に至るまで、皆さま熱心に聞いて下さいました。
特にシミュレーションでは、UA値だけでは省エネの比較はできない点や、C値や現場の施工によって計算通りの性能が発揮できない事など、文章にすると説明が難しい事も理解して頂けたのではないでしょうか。
ご参加頂いた方からは
『ブログを拝見しておりましたが、実物を見ると家づくりの奥深さを改めて感じました。
冷暖房費用面だけではなく、健康面が改善されたとの事で、短い時間でしたが大変参考になりました。』
といったご感想も頂きました。
構造・断熱見学会にご興味をお持ちの方は勉強熱心の方も多く、より詳しいご質問にお答えできたので良い機会になりました。
見学会場としてお貸し下さいましたT様、本当にありがとうございました。
午後には神戸市北区で建築予定のF様邸で地鎮祭を執り行って頂きました。
こちらも午前同様、雨が降る中でしたが、風もなく穏やかな気候でしたので、厳かな気持ちで参加させて頂きました。
F様とは1年ほど前に完成内覧会にお越し頂いてからのお付き合いになります。
当初は、リフォームか建て替えかで悩まれていましたが、リフォームで出来る・出来ない事と予算面を含めて利点、欠点を総合的に検討された結果、建て替えを決断されました。
F様のように先代から譲り受けた家だったり、新しく中古物件を購入したりして、リフォームを考える方も多いのでは?と思います。
構造と断熱の性能向上と大幅な間取りの変更がリフォームではネックになりますし、この先住む年数とコストとのバランスも考えると、ただ単にきれいにするリフォームや見せ掛けだけの修繕では、結局長く住めない家になってしまう事もあるので、あらゆる事を考えて計画しなければいけません。
F様にも、そういった事を相談会で詳しくお話しさせて頂きました。
新しく建て替えする事になったF様邸の計画は、ゆとりのある敷地を活かして平屋のプランをご提案しました。
暮らしやすいウォークスルーの動線とたっぷりの収納計画に加え、奥様がお琴と着付けの教室を行っていらっしゃるので来客時のプライバシー等も含めて考えました。
間仕切りを出来る限り無くしたひとつながりの空間は、ご夫婦とペット達が楽しく寛げるように計画しました。平屋ですがロフトもあって縦の空間も伸びやかです。
モダンでありつつ、おおらかで味のある雰囲気のインテリアは、F様のお人柄にぴったりなものとなりそうでとても楽しみです。
建材の供給が不安定な中ですが、何とか確保できるように納期の掛かる物はすでに発注済みです。
状況に応じて対応が必要になりますが、予定通りに工事を進めていくように努めて参りたいと思います。
すでに申請も地盤調査も終えて、当初の基礎計画で問題無しとの結果が出ておりますので、天気の様子を見ながら着工する予定です。
F様、今後ともよろしくお願い致します。