神戸市北区のF様邸で上棟の作業を行いました。
上棟の作業に先立って、土台敷きを行っていました。
桧の土台は基礎と緊結の為にアンカーの穴を開けると良い香りが漂うので、木の家を建てている実感が湧きます。
土台の上から床の下地板を貼っていき、この上に上棟時の材料を搬入しました。
この時に和室の床は畳の厚み分、床下地を下げて施工しています。
上棟日まで雨に降られる事もありませんでしたが、しっかりと雨の養生を行い、このあと外部の仮設足場を設置して上棟日を迎えました。
上棟当日は1階の柱を立てる事から作業が始まりました。
柱も国産の桧材を使用していて、ウッドショック以降の値上がりが激しい材ではありますが、強度や防蟻性などのメリットが多いです。
柱の上に梁を組んでいき、しっかりとした家の骨組みとします。
梁は組む順番があり、その組み方も考えながら大工さん達は作業を行っていきます。
梁の幅は10cm強ですので、慣れていないと上を歩くのは怖いですが、大工さん達は難なく歩き回り、作業も行います。
梁の上に板を貼っていくことで足場が出来て、安全に作業ができるようになります。
F様邸は平屋になるため2階はありませんが、ロフトの床や屋根裏の水平構面の構造として床板を貼っています。
屋根を支える小屋束と母屋と呼ばれる材を組んでいき、家の一番高い位置に横たわる棟木を納めたところです。
昼前には無事に上棟して、金物や屋根の下地作業を続けて行いました。
屋根の下地となる垂木と呼ばれる桟を留めていき、この上から野地板と呼ばれる板を貼ります。
屋根に段差のある少し複雑な形状をしていますが、野地板を貼り終えるところまでが大工さん達の作業でした。
野地板の上から屋根屋さんが防水シートを貼っていき、上棟日の作業が完了です。
この時期の上棟は天気が心配ですが、土台敷きから上棟まで天気に恵まれたのは本当に幸運でした。
気温は上がりましたが、湿度が低めで風も少しあったので、大工さん達もまだ動きやすい気候だったようです。
それでも、大工さん達の手際の良い作業と連携のおかげで予定通り進めてもらえたことに心から感謝です。
F様にも今日、現場で確認して頂いて喜んで頂けたのが何よりです。
これからも徐々に作業が進んでいきますので、今後ともよろしくお願い致します。