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新住協の総会と太陽光発電について

昨日は新住協の総会がありました。

新住協の総会

今年も新型コロナの影響で全国の会員が集まる機会とはなりませんでしたが、オンラインで参加させて頂きました。

新住協は本当に省エネで高断熱な家を日本中に広める活動を地道に続けている団体で、研究機関のようなマニアックな話が飛び交う会です。
そんな会の代表である鎌田先生の話は斬新で切れ味のある内容でいつも勉強になります。

今回も窓とガラスの話で国が定める仕様値と実際の数値がかけ離れていると言う話をされていましたが、実務で行っていても感じることだったので、とても興味深く聞かせて頂きました。
最終的には断熱性能だけではなく、QPEXで省エネ計算をしっかりと行って、Q1.0住宅になるように検証していく事が大事だと再認識しました。

鎌田先生の講演のあと、住宅における脱炭素についての取り組みで旗振り役をされているエコワークス株式会社の小山社長さんが太陽光発電の実態について話して下さいました。
そのお話は最近、私が情報を集める中でわかってきた事を実証する内容でした。

電気料金の計算

現在の電気料金はこのような計算で請求されています。
このうち再エネ賦課金は太陽光発電などの電気買取費用を賄う為に請求されている金額です。
乱暴に言うと太陽光発電を載せている家の費用をみんなで負担する仕組みです。

また、燃料費調整額は石油やガスの燃料費の価格に応じて請求される費用になります。
皆さんのご家庭でも電気の明細にこの計算がされていますが、この再エネ賦課金と燃料費調整額による費用だけでも月に平均で4000円から5000円ほど掛かる計算です。

そんな電気代は今後も高騰が避けられないことを考えた時に自宅で発電できる太陽光発電は必須ではないかと言うお話でした。
そんなに短く簡単な話でないのですが、わかりやすく結論だけをお伝えすると
・現在の太陽光発電の設置費用と自家消費+売電価格を考えると10年程度でほぼ回収できる
・その後の売電と自家消費分は利益となる
・そもそも国は20年間で3.2%の利回りになるような試算をして売電価格を決めている
・太陽光発電に対してネガティブな質問や疑問については解決できることがわかっている これらを考えた時に少なくとも正しい情報をお伝えして、お薦めすることは大事だと感じる内容でした。

小山社長のお話で特に印象に残ったのが 『太陽光発電の設置費用は建築費ではなく、電気代のお得な前払いです』 とおっしゃっていた事です。
今まで建築費用を出した上で余裕があれば載せましょうと言うスタンスだったのですが、これを聞いて、建築費用とは別で載せる事を前提に考える必要があると痛感しました。

いずれにしても新住協の勉強会では毎回、気づきや認識の書き換えを頂く貴重な機会となっています。
今後も勉強やいろんな意見に触れる機会を作っていきたいと思います。