昨日に引き続いて明治村の建築を紹介させて頂きます。
こちらは愛知県にあった銭湯
シンプルなシンメトリーの建物
ですが、建物の形が良い!
板壁の外壁や庇の掛け方など
必要な物を少し工夫して付けるだけで
美しく見えるのは理想的
あまり目を付ける人は少ないですが
個人的にすごく気になった建物です。
思わず『良いプロポーションやなぁ』とつぶやいていると
冷ややかな視線を感じ
退散する羽目に。
ブラジルに建てられた日本人移民の為の住宅
これも家の形が綺麗でした。
内部もシンプルに木の床と天井
時代を経て残るのは
やはり本物の素材だからこそ
1階の丸太を加工して組んだ木組みは
日本人の大工さんらしい技術でした
質実剛健と言う言葉が思い浮かぶ建物
それにしても
よく日本に移築出来たものです。
小泉八雲が過ごした夏の家
1階は魚屋だったようですが
通り土間のある町家らしい建物
やはり板張りの外壁は
手入れがしやすく長い間
使い続けることができるのは
古い建物を見ると特に感じます。
西宮市に建てられた別荘だった建物
外観はスペイン瓦にスパニッシュな外壁仕上げと
西洋のデザインです。
内部は和と洋が融合された面白いデザイン
回廊のような階段は美しい木で作られていて
壁の独特の仕上げが写真では伝わりません。
他の部屋は天井に網代やヨシが使われていたり
和室があったりと和の要素も違う印象でした。
最後は幸田露伴の住んでいた住宅
和の家らしく中庭を囲んでの縁側
思わずたたずみたくなる半屋外空間と
庭のつながりが魅力的
住んだことは無くても懐かしさを
感じるのは不思議なものです。
他にも魅力的な建物がたくさんあり
紹介しだすときりが無くなりそうなので
この程度にしておきます。
こうやっていろんな建物を周っていると
自分の嗜好も確認できます。
公的で大きな建物も確かに
建築的な視点で見て
とても楽しいのですが
やはり木造や住居系の
建物を見ると中の構造や仕上げが
気になって仕方がない。
半分、職業病ですが
こんな時間は貴重で
良いリフレッシュになりました。
気候も良いこの時期、ご家族でも楽しめる
アクティビティがあるこの施設は
歴史好きや建物好きには楽しいと思いますので
ご興味のある方は一度は訪れてみて
損はないと思います。