カテイを楽しむ家
「家」と「庭」で暮らしを楽しめること。玄関までの長いアプローチの「過程」を楽しむ。外の緑の景色を楽しみながら二階に行くまでのスキップフロアの「過程」や、自然素材が経年で風合いを増していく「過程」、家族の成長と共に、部屋の使い方や仕切りなどが変化していく「過程」など「カテイ」という言葉に様々な意味を込めました。対面キッチンには食事やパソコンができるよう、無垢材のカウンターと引き出し収納を造作しました。
里山をきれいに見下ろせるリビング。間仕切りが少ないので空気の流れも良く、エアコン1台で家全体を冷暖房することができます。市松模様が特徴の寄木張り(オーク材のパーケットフローリング)で、懐かしくも新鮮な印象の中二階になりました。段差の付いたリビングの下は収納量たっぷりの床下(床蔵)収納として計画しています。
汚れにくく割れの出にくいオフホワイトの塗り壁に、耐久性のあるレッドシダーの板張りをアクセントにした木の家の外観(南側)。洗濯動線を考えて、脱衣室から近い裏庭に物干しデッキをつくりました(東側)。四季折々の表情を見せる里山の景色が、すぐ裏手に広がる立地です。
キッチン前の壁を立ち上げて手元を隠し、掘り込み収納をつくりました。普段使いのマグカップやティーポット・卓上用の調味料などを置いておくことができます。キッチンに立つと、中2階のリビングを介して里山の緑を眺めることが出来るのも魅力のひとつです。
ナチュラルなオーク材の節目をそのまま活かしたオーダーキッチン。キッチンカウンターは傷が目立ちにくく、お手入れもしやすいステンレス一体型のシンクを採用しています。シンク下は、ゴミ箱を置くスペースとしてオープンで計画しました。背面は、飾り棚と扉付きのカウンター収納で「見せる」と「隠す」メリハリのある収納計画に。
子供部屋は、紙クロスに塗装仕上げ。壁の一面にカラーペイントを施しました。将来2室に分けられるように計画しています。左の部屋は、扉付き収納とオープンラックを造作しました。季節の布団等を仕舞う収納には扉を付け、洋服を掛けるクローゼットは敢えてオープンにしています。
将来は寝室として、現在は子供のお昼寝スペースや来客用にも使えるように濡れ縁のついた小さな和室を計画しました。明るく落ち着いた趣にする為、汚れや変色に強い和紙畳を採用しています。季節の飾りが楽しめる床の間は普段の生活に潤いをもたらします。